何が嬉しいのか

TLS リスナーで HTTP/2 が利用可能に

これまで NLB の TLS リスナーでは ALPN に対応していなかったため、HTTP/2 で受けることが出来ませんでした。そのため、NLB を介した HTTP/2 通信をするには TLS リスナーではなく TCP リスナーとして NLB を構成する必要がありました。

この場合、NLB は TCP パススルーとしてのみ機能しますので、TLS ネゴシエーションや、TLS の暗号化/復号といった処理は NLB のターゲットとなるサーバー側で行うこととなり、少なからず TLS 通信のための負荷が掛かることになります。

今回、gRPC は試していませんが、従来であれば以下の記事のように TCP リスナーとしてエンドツーエンドでの TLS ネゴシエーションだったところを、NLB の TLS リスナーで対応できるようになるかと思います。

ちなみに ALB の場合は、ALPN に対応していますが、ALB が HTTP/2 を HTTP/1.1 に変換してターゲットグループに流しますので、gRPC などは利用できません。

Application Load Balancer は、HTTPS リスナーに HTTP/2 のネイティブサポートを提供します。1 つの HTTP/2 コネクションで最大 128 のリクエストを並行して送信できます。ロードバランサーは、これらのリクエストを個々の HTTP/1.1 のリクエストに変換し、ターゲットグループの正常なターゲットにこれを分配します。

(引用:Application Load Balancer のリスナー)

TLS リスナーで終端は出来ない!?

今回のアップデートを見たとき、TLS リスナーで終端できるのだろうと思っていたのですが、ALPN ポリシーを利用する場合は、TLS リスナーに加えて TLS ターゲットグループが必須要件となっていますので、ターゲット側でも何らかの証明書が必要なようです。

#aws #aws elastic load balancing #network load balancer

[アップデート] Network Load Balancer で TLS ALPN がサポートされたので HTTP/2 が可能になりました。
9.05 GEEK