AWS Managed Microsoft AD(以後Microsoft AD)では既存のドメインと連携したい場合は信頼関係を構築します。 信頼関係を構築する手順については以前にDevelopsers.IOでも弊社加藤による記事が公開されているのですが、私からも改めて手順を紹介したいと思います。

AWS Managed Microsoft AD の制約について

具体的に明記されているドキュメントを見つけることはできなかったのですが、Microsoft ADはマネージドサービスである都合シングルフォレスト・シングルドメイン構成を強制されます。 このためMicrosoft ADと既存のドメインを連携させたい場合は信頼関係を構築する必要がでるわけです。

Microsoft ADでは「片方向」「双方向」の両方向の信頼関係を構築する事ができます。 信頼関係はドメインリソースへのアクセスに直結するため原則片方向とし必要の無い方向の信頼関係は構築しない様にするのが推奨されています。 (例外はAWS SSOで、AWS SSOを使用する際にMicrosft ADとオンプレADの信頼関係を構築する場合は双方向の信頼関係を結ぶ必要があります)

また、信頼関係の種類には「フォレスト信頼」と「外部信頼」の二種類ありますが、Microsoft ADでは両者の信頼関係をサポートしています。

AWS Managed Microsoft AD と オンプレAD で信頼関係を構築する

ここから本題に入ります。

検証環境について

本記事では以前の加藤の記事の内容を踏まえてMicrosoft ADとオンプレAD間で信頼関係を構築する手順を解説しようと思いますが、オンプレ環境を用意するのが難しかったため、別VPCをオンプレ環境に見立てVPC Peeringでオンプレ環境↔AWS環境間の接続を再現します。

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AWS Managed Microsoft AD と オンプレAD で信頼関係を構築する (2020年5月版)
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