Couchbaseは先頃、フルマネージドなデータベース・アズ・ア・サービス(DBaaS)Couchbase Cloudの一般供与を開始すると発表した。このCloud NoSQLサービスは、現在はAmazon Web Services (AWS)上で提供されているが、今年末までにMicrosoft AzureとGoogleでも使用可能になる予定である。

今年初めにCouchbaseは、興味のあるユーザが試行可能なマネージドベータ版として、フルマネージドDBaaSのCouchbase Cloudを提供した。同社のプロダクト管理とビジネスオペレーションを担当するシニアバイスプレジデントのScott Anderson氏が、InfoQに、次のように説明してくれた。

今年2月、Couchbase Cloudを世界的に紹介したのですが、それ以来、Couchbase Cloud熱の上昇を目にして、とても興奮を覚えています。サブスクライブの殺到したベータプログラムが証明するように、Couchbase Cloudは、企業の現在のソリューションに対して、歓迎される代替策を提供しています。Couchbase Cloudの特徴は、市場で最もパワフルなNoSQLテクノロジを市場に持ち込んだ私たちが、それを完全マネージドサービスとして提供する点にあるのです。

Couchbaseの先日のブログ記事には、Anderson氏が、DBaaSサービスをクラウドで使用することによるユーザ側のメリットについて記している。 間に入るものは何もなく、カスタマ自身がリザーブドインスタンスを活用して、TCOを削減することが可能になる — 例えばAWSは、オンデマンド課金に代えてリザーブドインスタンスを選択すれば、75パーセント以上の節約になると宣伝している。さらにVPC内デプロイメントであることから、Couchbaseに格納されたデータは、カスタマの仮想プライベートクラウド環境に留まることになる。これにより、カスタマ自身のセキュリティに関するベストプラクティスを引き続き維持しながら、データのフルコントロー、そのセキュリティと(データの物理的な場所に関する)統治権を持つことが可能になるのだ。

AWS上のCouchbase Cloudは、Virtual Private Cloud (VPC)内のAmazon Elastic Kubernetes Service (EKS)上で動作する。さらにCouchbase Cloudは、Kubernetesオペレータ経由でのエラスティックスケーリング処理の自動化や、ワークロードの基盤となるAWSコンピューティングインスタンスへのマッピングに関するきめ細かなコントロールといった機能も提供する。カスタマはまずAmazon EC2でのコンピューティングをオーダした上で、Couchbaseにマネージドサービスをオーダし、実行する必要がある。さらにカスタマは、インフラストラクチャはAWSから、データベースサービスはCouchbaseから、別々に課金を受けることになる — これについては、Couchbase CloudがAWS Marketplace経由でサービスの提供と請求を行うことにより、将来的には一本化される予定である。

Azure Cosmos DBやAmazonのDynamoDB、MongoDBなど、他のDBaaSサービスと違うのは、CouchbaseがKubernetesアーキテクチャである点だ。Kubernetesオペレータを使用するCouchbaseデプロイメントはすべて、単一のコントロールプレーンで管理可能である。これによって企業は、自社データセンタ内にあるのか、あるいはパブリッククラウド上にあるのかに関係なく、Couchbase K8sクラスタ間でレプリケーションを行うことができる。さらに、CouchbaseがAzureやGoogle Cloud Platform(GCP)のサポートを加えるようになれば、マルチクラウドデプロイメントの統合管理も可能になる。

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CouchbaseがCloud DatabaseをAWSで一般供与すると発表
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